こんにちは。ぷぷるです。

 

前回はシータとパズーが「バルス」と言うところまでの会話を英語でご紹介しました。その中で日本語と英語で表現の違いがある部分をピックアップし、書いてみたいと思います。

「バルス」までの会話の記事はこちらをご覧ください↓

 

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シータのセリフから

・No, Pazu! Listen! Run away before he kills you as well as me!「パズー!来ちゃダメ!この人はどうせ私たちを殺す気よ!」

英語でListenは、単純に「聞く」という意味の他にも、例えば注意を促したい言葉を言う前に「Listen」を言うことで、よりきちんと耳を傾けてもらいたいという気持ちを込めて使う事も多いです。日本語だと「いいかい?〇〇だから××しちゃダメなのよ」と言いたい時の「いいかい?」の部分ですね。

次にwellの部分ですがこれは「as well as=〇〇と同様」という意味ですので、「私が殺されるように彼があなたを殺す前に、逃げて(ムスカがシータを殺そうとしているというのをシータはわかっていたから)」と言ったんですね。

パズーのセリフから

You can have the stone if you let me talk to Sheeta.「シータと2人きりで話がしたい」

日本語ではこの部分のセリフはありませんが「あなたは石を手に入れる事ができる」という事を言っています。なので「石が欲しいならあげる。その前にシータと話をさせてくれ」という文章になっています。

 

Whisper the spell to me.「あの言葉を教えて」

Whisperは「ささやく」、spellは「呪文、呪い」という意味があります。「the spell」とtheを使って特定しているので「あの言葉(呪文)」をこっそりささやいて。

 

・Tell me the spell of destruction.

さきほどのセリフと似ていますが、日本語にはないこの文章では「destruction=破滅、滅亡」という言葉を使っています。直訳すると「破滅の呪文を教えて」と言っていることがわかります。

 

・Dola and the boys are free. Don’t worry about them. Whisper the spell in my ear.「おばさん(ドーラ)たちの縄は、切ったよ」

日本語で言っているのは1つ目の文章Dola and the boys are free. だけですが、その後に「Don’t worry about them.=そのことは心配しないで」「Whisper the spell in my ear.=僕の耳にあの言葉(呪文)をささやいて」と言っています。

 

 

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ムスカのセリフから

・Look who’s here. Why don’t you give me the stone, and the girl will live. Otherwise, I’ll kill her. Are you planning on fighting me? Go ahead. Use that cannon you can hardly lift.「小僧。娘の命と引き換えだ。石のありかを言え!それともその大砲で私と勝負するかね?」

この英文のセリフを訳してみます。「見ろ彼女はここだ。その石を渡したらどうなんだ。そうすればこの少女は生きられる。さもなければ、私は彼女を殺す。お前は私と戦うつもりなのか?やってみろ。その持ち上げることができそうにない大砲を使って」

ちょっと英語のセリフの方が説明が長いですね。「小僧」はboyと言うこともできたはずですが、英語では加えられていません。

 

・I’ll give you one minute, starting now.「3分間待ってやる」

日本語ではハッキリと「3分間」と言っているのに、なぜ英語では「one minute=1分間」にしたのか?

それは、英語のone minuteには明確に1分間というよりは「少しの時間」という意味があります。だから英語圏の人たちにはきっと「1分間待ってやる」ではなく「少しだけ時間をやる」というニュアンスで伝わっていると思います。

「バルス=Balus」の語源

バルスは物語の中では、ラピュタ語の「閉じよ」という意味となっていますが、ちまたではトルコ語から引用したのではないか?という説も出回っています。ですがトルコ語でbalusは「平和」の意味ですのでラピュタの中で使われている「滅びの呪文」とは真逆の意味を持っています。

ラピュタを滅ぼすことでその後、平和になる。というような意味を含んでいるとも取れますが…。

 

それからもう一つ、最有力説?とされているのが、諸星大二郎さんが宮崎駿さんのラピュタより10年も前に描いた『マッドメン』からの引用説です。マッドメンの中で「バルス」はパプアニューギニアのピジン語の意味「飛行機(白いハト)」として使われているそうです。宮崎駿さんと諸星大二郎さんの関係は深く、あの『風の谷のナウシカ』は諸星大二郎さんに描いて欲しかったと宮崎駿さんがインタビューで答えていたほどだとか。気になる方は読んでみると何か発見があるかも?

 

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いずれにしても宮崎駿監督がトルコ語やマッドメンから引用したかどうかは明らかになっていない為、真相はわかりませんが今やテレビで天空の城ラピュタが放送されると、ネットでは「バルス祭り」なるものが開催されてサーバーがパンクするという現象まで起きています。

今年は放送されるのでしょうか?!もし放送されたら、私はネットにではなくテレビに向かって「バルス!」と言う派ですが(笑)

 

ぷぷる

 

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